クリスマス

今年のクリスマスは、

これから先、

何度も思い返すクリスマスになったような気がしています。

 

心に残っているクリスマスの思い出は、

フィレンツェで過ごしたクリスマスのこと。

フィレンツェ生活の終わりの方に迎えたクリスマス。

 

ルームメイトの恋人が、

私が1人でかわいそうだからと、

友だちも誘って、うちでクリスマスディナーをしようと提案してくれたのでした。

 

1人で過ごすクリスマス、

さみしくなんかないけれども、

思ってくれた気持ちがとても嬉しかったのを覚えています。

ディナーはみんなで持ち寄り。

 

友だちカップルがプリモにパスタとサラダを、

わたしたちはメインのお肉とデザートにガトーショコラを、

ルームメイトの恋人がお酒を。

みんなで持ち寄ったディナーは、

それはそれは美味しくて!!

会話もはずむあたたかな時。

 

その後、夜のフィレンツェの街へ。

人混みをかきわけて通りをすすみ

ドゥオーモで行われていたミサも少し覗いて、、

 

外は寒いけれど、

なんだかとってもあたたかい。

そう感じたことが強く心に残っているフィレンツェでのクリスマスでした。

今年のクリスマスも、あのときとなんだか同じ感じがしています。

 

今年のイブはヒナタノオトさんで、

参加させていただいていた、

「クリスマスに工芸を灯して」展の最終日でした。

 

居合わせた方々と素晴らしい作品と口福のものを囲み、

ひとときのクリスマス。

 

用意してくださったシュトレンと、

稲垣さんがホットワインをふるまってくださって、

お酒がダメな私にはみんなのものよりも少し煮詰めて

アルコールを飛ばしてくださって、

とっても芳醇で濃厚でとろぉり甘くて、

とっても美味しい。

 

会話にも花が咲き、

和やかで心あたたまるクリスマスイブ。

 

片づけを終えて、ご挨拶をすまし、ヒナタノオトさんをあとにしました。

東京駅までの帰り道、ほかほかの心と、

あぁ、終わっちゃったなぁ。ていう少しの寂しさを抱えながら歩いていました。

翌日のクリスマスの朝、4時に起きた娘。

プレゼントを見つけておおはしゃぎで、たたき起こされた私は

寝不足のクリスマス。

 

照明を落としてロウソクを灯す。

暗がりにも目が慣れて色彩をとりもどしてゆく、

見慣れたはずの景色が、なぜかとても新鮮に感じました。

 

娘と飾り付けたケーキは、少し泡立てすぎた生クリームで不格好だけれど、

とってもおいしく感じました。

 

美味しい食べ物と人を想う時。

クリスマスはそんなあたたかな幸せを感じることのできるように、

神様が贈ってくれた日なのかもしれないなぁ、と

思ったのでした。